7月18日の午後、私の母が亡くなりました。

享年70歳。まだまだ生きたかったろうにと思います。

今年の4月下旬に「肺がん・脳転移有り。治療をしなければ余命3カ月」との宣告がありました。

私を始め身近な者は「延命治療なしの緩和ケア」のみを勧めましたが、本人は放射線、抗がん剤を含む、延命ための治療を望みました。結果的には放射線(全脳)治療を行った後、病気は進み抗がん剤治療を始める前に亡くなってしまいました。

闘病4か月。そのうち2週間は家で過ごすことができました。

生前は思ったとおりのことを口にする裏表のない性格の母でしたが、闘病中は意外なほどに苦しみを訴えることが少なく、よく頑張ったと思います。

葬儀は21日に身内のみの家族葬で執り行います。故人の生前からの強い希望によるものです。

これまでお世話になったみなさま、故人に代わりましてこころよりお礼申しあげます。

ありがとうございました

 

梅雨が明けて日はかんかん照り、世界は強い日差しに応えるように輝きを帯びています。

苦しみや悲しみをものみこんだこの世界の、なんと美しいことでしょう。

この世界から卒業して行く先はきっと同じくらいか、もっとすばらしい場所なのだと私は信じることにします。

(記:2015年7月21日)