我が家の近くにお住まいの先輩市民のご婦人から「年賀状を作ってほしい」とのご依頼がありました。

お聞きしたところ3年前にご主人を亡くしてから年賀状を出すのをやめてしまったけれども、そろそろまた出そうかなと思ったとのことでした。毎年、生前のご主人に任せっきりだったし、以前頼んでいたお店も閉店してしまい、困っていたそうです。

「筆まめ」を使っておもて面のレイアウトと宛名印刷、住所録作成を含めてその日のうちにお渡しできました。

年賀状作りというのも、私が近隣のみなさまのお役にたてることのひとつかもしれません。前回記事にした初の「パソコン生徒さん」も要望が「年賀状を作ろうとしたけど分からないのでやり方を教えてほしい」でした。

パソコン初心者にとって「筆まめ」(に限らず)を使ってイチから印刷まで無事やりおおせるのはかなり難度が高いと思われます。ここでまず「教えてほしい」という需要がありそうです。

また「作ってほしい」という需要もあると思われます。100枚、200枚出すような方は館山あたりへ行って業者に発注しそうですが、50枚に満たないような場合で住所録もない状態からコンビニに行って発注するのは敷居が高いでしょうし、割高にもなります。私の住まいから歩いていける範囲にコンビニが1件あります。ただそのチェーン店では宛名書きのサービスは店頭では受け付けられず「ネット限定」だそうです。

来年は何かの形で「年賀状作ります」というアナウンスをすることにしましょう。

3年ぶりに出す年賀状作りのお手伝いができてよかったと思います。

それにしても私もいつか夫に先立たれて差出人の名前が私だけの年賀状を出すことになるのかと、少ししみじみとしてしまいました。もっとも夫からは「お前(私のこと)は生き急いでいるから早く死ぬだろう」と言われており、私が先の可能性も高いのです(笑)。今回、ご依頼いただいたご婦人が私に「ここは静かで住むには良いところでしょう」と言ってくださったので大変うれしく思いました。お一人になられても自身の生活を気に入り、大切に暮らしているからこその言葉だと感じたからです。夫と私とどちらが先にせよ、この地で緩やかな人間関係に囲まれて天寿をまっとうできたらなあと思います。