【にーさん、ウチの畑、借りてくれないかい?】

私が働いている界隈には「かつて田んぼや畑だった土地」が使われないまま、数多く残されています。また現在、先輩市民の皆さまの懸命な努力によって手入れされている田畑も「後継者がいない」という悩みに覆われています。

レタス畑で一緒に働いている同僚(?)の多くは家や個人で畑をやっていたり、趣味で家庭菜園をやっていたりします。その中の一人、東京からの移住組のO氏は地元の方から2畝の畑を借りて手入れに余念がありません。ある日鍬をふるっていると

「にーさん、よくやってるね。うちの畑借りてくれないかね?」と近所の方から声がかかったそうです。

他の同僚の話によれば、この辺で農地を持っている人は多かれ少なかれ「誰か畑をやってくれる人に貸したい、それも、できるだけちゃんと畑にしておいてくれる人にやってもらいたい」と思っているのではないか、ということでした。

ある日、畑から畑への移動の際、トラックの窓から雀の大群が飛ぶのが見えました。田んぼから飛びたったのですがその田の稲が立ち枯れたようになっています。思わず先輩パートさんに「ど、どうしたんですか、コレ!?」と聞くと、「じいさんやばあさんが作って、息子か娘の人手をアテにしていたのがだめだったんでしょうよ。かわいそうに」とのこと。おそらく収穫するまであと少しというところで人手がなくそのままになってしまい、雀が食べてしまったものと思われます。うーん、残念です。まあ、雀はたらふく食べられてほくほくかもしれませんが。息子さんや娘さんの手以外にも差し出される手がなかったのかと思うとそのあたりが残念です。

息子さんや娘さんが手伝いに来られなかった事情というのも簡単に想像できます。忙しかったのでしょう。

町で暮らしている人の中には田や畑で作物を作ってみたいと思っている人はたくさんいます。また近隣の住民の中にも「自分の田畑は持てないけど手伝うくらいならやれる」という方もいそうな気がします。

うまいこと支援ネットワークを作れないものでしょうか。いかんせん、私も今のところ何もできないもので、声を大にしていうのもはばかられるのですが「やってほしい」「やってみたい」「やってもいい」がたくさんあってその間がつながればいいのに、とつい思ってしまいます。まして対象は「食べるもの」です。今はとにかく自分の「田舎暮らし」を軌道に乗せて、いつか地元の方と「田舎に来たい人」のネットワーク作りに関われるようになりたいと思っています。

【風邪をひかなくなった(^_^)/】

昨年2014年10月20日から今日1月6日現在までレタス(またはキャベツ)畑で働いています。契約で今月いっぱいこの仕事をしますが、よく考えてみたらその間「真冬」です。朝は7時前に家をでて5時まで外で仕事をしています。「寒さ、風、雨」このうちひとつだけならまだしも二つ重なるともう大変!

・・・にもかかわらず風邪を引きませんでした。

実は大晦日から三が日までちょっと風邪気味で鼻水と咳がでましたが、3日に仕事にでても悪化しませんでした。症状は治まってきており、このまま治りそうです。「休めない」と思うと気合いも入るのでしょうが、自分でもかなり健康に気を使うようになっています。先輩パートさんからは「ケガ、病気は全部自分持ちだからね、気をつけな、無理はいけないよ」とありがたい忠告をいただいています。

「畑仕事は体を強くする」と何となく信じつつ、今月いっぱい、つつがなく仕事ができるといいな、と思います。

今日も元気だ、いいうんち(あわみなこ)

(記:2015年1月6日)