中年夫婦が職を捨てて東京から千葉県南房総市へ移住、どうする、どうする、田舎暮らし

【001】花嫁街道ハイキング

あわみなこ 勝手に選定「イケイケ和田町スポット「100選」のコーナーでございます。

今やすっかり有名になりました「花嫁街道」ですが、20数年前、私の若かりし頃はまだハイキングコースとして整備されていませんでした。
「あの辺に黒滝っていう滝があるからヒマなら見てくるといいよお」
・・・と言われ、自転車(ママチャリ)で向かいましたが、小さな木の看板がひとつあったきり。
なんとかたどりついて滝を見上げたときは「しん」とした気分になり、感動しました。
向西坊の入定窟と合わせて里山の奥にひっそりと佇んでいる感じがいたしました。現在もそれは変わりませんが訪れる方が増え「誰も知らないだろうなあ、こんなとこ」感がなくなったかもしれません。

今は花嫁街道ハイキングコースが整備されて黒滝もコース上の名所になりました。
コースの案内は、南房総いいとこどり観光コンシェルジェ花嫁街道ハイキングをはじめ、多くのすばらしい案内ページにお任せいたしますm(_ _)m。

私からのご案内は、以前ブログに掲載した以下の記事を引用いたします。

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花嫁街道から望む海

海が望めますヽ(´▽`)/

今日は、夫と2人で「花嫁街道ハイキング」コースを歩いてきました。
花嫁街道入り口から烏場山(カラスバヤマ)山頂までが花嫁街道、金比羅山から黒滝まで下りる道が花婿街道と呼ばれています。
花嫁さんと花婿さんが山頂で出会うわけです。しゃれた命名ですね。
山頂では「おふくさん」(多分、花嫁(^O^))が迎えてくれます。
写真を撮り忘れました。

花嫁街道から望む山里

山里の風景も!

コースは最初から最後まで登ったり下ったりを繰り返します。
楽勝とはいえませんが、その分、変化があって楽しめます。
また海が望めたり、山あいの部落が望めたりして飽きません。途中、マテバシイの木が群生しているところがあり、摩訶不思議な光景でした。気に入りました。
摩訶不思議な感じがしたのは、たまたまなのかもしれませんが、斜面に対して垂直な感じで生えて太目の枝がぐいぐい伸び、また、樹皮が白っぽく、縦にうすく筋がはいっているようにみえたためかと思います。
山も深くなり、うっそうとしているところへ、斜面から幹と枝の白っぽい木がたくさん、ぐいぐい伸びているのが独特な風情をかもしだしていました。
そういえばこの土地の人から聞いた話では「ホソバとマテバシイはこのあたりにはよく生える」とのことでした。ホソバはたぶん「細葉」で生垣によく使われているアノ木のことをいうのだと思いますが・・・今度調べてみます。

黒滝

落ち着き感のあるいい滝です。かなり滝壺に近づけそうです

花嫁街道側から歩くコースでは、ゴールに近いところに黒滝があります。
また、この黒滝のきわに「向西坊の入定窟」があり、ハイキングの思い出をより深いものにしていただけるような気がしました。向西坊は、赤穂四十七士の一人に家臣として仕えた方です。四十七士が切腹した後に出家し、諸国を回った後、この和田町花園の地に暮らし、自分の死が近づいたのを知ると黒滝の脇の岩穴で入定しました。地元の人々はずっと向西坊を祭りつづけ、今でも年に一回9月のお祭りが続いているそうです。
そういえば、10数年前、インドのヴァラナシーに行ったときのことです。ガンジス川の川辺で枯れ枝のようになった老人が印を結んで身じろぎもしないで座っているのを見て驚き、周囲の人に聞いたところ「彼は死を前にした特別な瞑想をしているんだ」との答えが返ってきました。
死が近づいた時に自分で死に方を決めることができるのは大変にカッコよいと思いますが、まあ・・・いつの日か私もそのような境地になれるでしょうか。まだまだ死は先のもの、と思いたいです。「明日死ぬものと思って今日を生きよ」という言葉があります。カツが入りますね。そう考えると今日一日を大切に生きようと思いますものね。(記:2014年5月7日)

 

 

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