あわみなこ 和田町からちょっとおでかけ見てみてスポットコーナー、今回は「内房線富浦駅前の謎のオブジェ」です。
内房線富浦駅前で謎のオブジェを見つけました。ハイヒールを履いた女性(でしょうね)の片足と、もう片方のハイヒールが、こちらはハイヒールだけ置いて
あります。作者名や作品名、由来などが書かれていないかぐるりと回って調べましたが見つかりませんでした。帰宅してから「内房線 富浦駅 オブジェ」
とか「内房線 富浦駅 片足」「富浦駅 ハイヒール」とかググってみても謎は解けませんでした。リサーチしたいのですがどこがよいでしょう。南房総市で
しょうか、それともJR東日本?
・・・とりあえず富浦付近にお住まいの方とお会いする機会があったら尋ねてみようと思います。
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富浦にある南房総市役所へ行く機会がありましたので、思い切って駅前のオブジェについて聞いてみました。
とりあえず「市民課」がよさそうだったので、あのオブジェの作者、タイトル、いわれ等、何か分からないか聞いたところ「別館1の観光プロモーション課の● ●(職員さんのお名前)が説明します」とのこと。
期待に胸をふくらませて駆けつけてみましたところ、若くて元気がよい●●さんがでてこられ、
「分かりません。調べてみます」とのご回答。
とりあえずお聞きできたのは・・・
・あのオブジェは、現在の駅舎が改築されたときに建てられたもので、駅舎の改築は国の助成金を受けて行われた
・駅の改築は2006年の平成の大合併(かつての安房郡富浦町、富山町、三芳村、丸山町、和田町、千倉町、白浜町を合併して南房総市が誕生した)の前
富浦駅が改築されたのは平成7年のようです。となるとあの片足ハイヒールの像は20年近くあの場所に佇んでいたわけですね! 公の資金で作成されたものでしょうから何らかの記録が残っているのではないかと期待しています。
●●さんは「僕も勉強になりますから、調べて分かったらご連絡します」と力強くおっしゃっていました。
乞うご期待(^_^)/
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南房総市観光プロモーション課の●●さんからお電話があり、以下の情報をいただきました。
・あのオブジェの作者は男性で、(少なくとも)当時は鋸南町保田にお住まいの方だったらしい。
・次の2つのモニュメントが同じ作者の作品ではないかと言われている。
●富浦駅から国道127号線(内房なぎさライン)にぶつかるT字路の花壇にあるステンレス製の
「枇杷」のモニュメント
●道の駅とみうら枇杷倶楽部にある枇杷のモニュメント
・富浦の駅や富浦町の公衆トイレを設計した「ツジガキセッケイジムショ」が何か関係しているかも
・・・そしてその作者の名は「早川榮二」さんとのこと!
ネットで調べました。「早川榮二」氏は現在でも鋸南町に【工房ゲルニカ】を構えておられ、本サイト本コーナーの「うわさのばんや」でご紹介した「ばんや」の敷地内にある「Gallery&Cafe フィッシャ-マンズテラス」には早川氏の作品が展示されているそうです。
さあ、これで謎は解けた!と大喜びしたいところですが、落ち着いて考えてみると「すべて状況証拠」のようなものです。果たして本当にあの「片足ハイヒールの謎のオブジェ」は早川氏の作品なのか?
もうひとつ、強力な証言(?)が見つかりました。道の駅とみうら枇杷倶楽部のホームページの記載です。
これで、決定・・・でしょうか。
機会を作って「Gallery&Cafe フィッシャ-マンズテラス」に行ってみます。というのは工房ゲルニカのWebサイトで拝見した早川氏のステンレス彫刻の作品はほとんどが動物をモチーフとしたものです。
「片足ハイヒールの謎のオブジェ」は異色の作品なのではないかと思ったりします。タイトルは何というのか、何がしかのコンセプトに合わせて作ったものなのか、などなど、ご本人かスタッフかがいらっしゃったらお聞きしてみますね。
また、「ツジガキセッケイジムショ」は「辻垣設計事務所」で、富浦駅や道の駅とみうら枇杷倶楽部を設計した建築家、辻垣正彦氏の事務所であるようです。こちらの件はまた改めて記事にいたしますm(_ _)m
(記:2014年5月~6月)